• ツバメの便り

    ポエムの島、沖島

    音楽の島。 島、それは息づくポエム。 僕がここに来るのは二度目だが、自然と浮かぶこの言葉。何故だかは分かっている。この島は、別世界、別時間だからだ。ここでは必要最小限の空間の中で、全要素が響き合っている。まるでポエム(詩)の中にいるように。そして風が吹けば、幾多の道具やモノが、チリンカラン、ガラガラと斉唱し、島を包み込む和やかな旋律を生み出す。 まるで蜃気楼のように琵琶湖に姿を見せる沖島。このミュ […]…

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    渡り鳥 [レ・ミグラトール]

    その日、僕らはお日様の下で撮影することを期待して来ていたけど、島はかなり冷えていた。お日様はちゃんとそこにいた。雲の後ろに、だけど。ということで、携帯電話とミニ・スタジオ機材で撮影した、この新曲のソロ・ヴァージョンをお届けします。波、鳥たち、風の伴奏付きで、シンプルなコードが繰り返される、旅人のバラード。僕らの人生にエコーする渡り鳥のストーリーを、島の映像と共に。皆さんに気に入ってもらえたら嬉しい […]…

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    コラボ・ビデオ「蝶と白太」

    生い茂る樹木霊する年輪に宿るのは柔らかな白太(シラタ)の襞(ヒダ)に形を灯す光たちと響き合う歳月の記憶。 年輪よ、僕らのイノチと同じだね。愛の蜜は崖っぷちまで溢れ出しその輪は常に拡がってゆく。 夜を舞う蝶々は、その羽を焦がす。永遠の彼方静かな眠りの彼方愛の彼方にでさえ世界が花咲くことを願って。 年輪に宿る蝶々たち、光を忘れることはない。 奈良より 奈良でアーティスト・イン・レジデンスができること […]…

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    即興「峯と年輪」

    優しい鹿たちの都、奈良。木々の下を穏やかに散歩できることも、ブルゴーニュの片田舎から出てきた僕らには嬉しいもの。この奈良で、おもてなし、楽しむこと、両方の心得をもつ場所があります。「旅館 松前」です。書や狂言の体験やお稽古、ヨガ教室も開かれているこの旅館は、コロナ到来後ゆっくりと転換期を迎えています。将来アート・レジデンシーになる可能性を秘めているこの場所で、僕らは滞在アーティスト第一号となりまし […]…

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    人魚伝説のお寺でコンサート

    渡り鳥の駆け込み寺となり、まだ魔法のコンサートが開ける夢のような寺院が、【蒼い山】の旅路にはあるのです。それは「観音正寺」。その白檀の香り、琵琶湖へと広がる視界、遠くに見える山々…。このご時世に、こんなに素敵な場所で演奏できるとは、何たる幸運! いや、運ではなく、全てを繋ぐ「網」のような「ご縁」なのでしょう。「目を見開けば、網のつなぎ目の善し悪しのように、善いご縁も、悪いご縁もあるのが見える。善い […]…

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    琵琶湖に浮かぶ有人島・沖島より

    こちらは「沖島」で撮った写真です。日本で唯一人が暮らしている湖上の島、力強く広大な琵琶湖に浮かぶ「沖島」に今週末到着し、武田洋子と共に数日間、創作のため滞在しています。島でギャラリー&カフェ「汀の精(みずのせい)」を営む奥村ひとみさん、近江八幡市市長など、この方達の存在なくしては語れない[蒼い山]プロジェクトのサポーターの皆様に迎えて頂き、感謝の限りです。ということで、プロジェクトが本格的に始動し […]…

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    「蒼い山」への出発

    さて、僕らの冒険の旅の始まりです。 「音楽を軸とした旅行記」のようなものをシェアしたい…というアイディアを長年温めていましたが、これが徐々にアルバム制作プロジェクトへと進化しました。 その経緯は3年ほど前、九州の田舎で⼩さなローカル電⾞に揺られていた時のこと。⾞窓の枠に溢れる光の先で、木が茂る⼭々が蒼いシルエットを描いていくのが見えました。その時、僕の頭の中で、ある言葉がはっきりと響い […]…